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元海外在住夫婦のお買い物日記

元海外在住夫婦のお買い物日記

高品質でお手頃な革製品

高品質でお手頃な革製品


◆メニュー

1.高品質でお手頃な革製品
2.革の基礎知識
3.革の種類
4.オススメのブランド
5.オススメのお店
6.革製品の豆知識
7.革関連のHP



1.はじめに


一般的に革製品と言うと、有名ブランドのものが上質と考えられていますが、小さなブランドやノーブランドでも優れた革製品は沢山あります。

上質な革の中には、傷つき易いものや汚れ易いものもあり、そう言った素材は、有名ブランドでは敬遠されます。(クレームの原因になる。)

また、本当に上質な革は、供給量が少ないため、大量生産を行う有名ブランドの製品の材料には向きません。

意外に無名なものの中にこそ、素晴らしいものがあったりするのです。
そう言った製品は、いわゆるブランド料が添加されませんので、高価な有名ブランドの製品と比較して、高品質なものが安く手に入ります。

ノーブランドの革製品で狙い目は、「ヌメ革」、「ブライドルレザー」、「コードバン」などの皮革で作られた製品です。
これらの皮革は、大量に確保することが難しかったり、キズや汚れがつき易くクレームの対象となり易いため、大手ブランドは手を出し難いのです。

「コードバン」は、稀少でエナメルのような独特の光沢あり、魅力的な革です。
また、「ヌメ革」、「ブライドルレザー」は、「エイジング」と呼ばれる経年変化を楽しめることもあり人気があります。


●ヌメ革

ヌメ革は、成牛の革を時間のかかる伝統的な植物タンニンなめしで処理し、必要に応じて染色したものです。
非常に丈夫で、エイジングと言って使っているうちに変色して光沢や色の深みが増す特長があります。
その反面、革本来のキズ、シワが目立ち、表面が柔らかでキズ付きやすく、色落ち、変色の心配もあります。
革本来の魅力が楽しめる上、植物タンニンでなめされるため製造工程で出る廃液の毒性も低く、廃棄した場合も環境に戻りやすく、環境にやさしい革として見直されています。

●ブライドルレザー

ブライドルレザーは、植物タンニンなめしの成牛の革にロウを染込ませた堅牢な革で、元々はイギリスで強度が要求される馬具に使われていました。
最近では、革小物にも使われることが多く、Whitehouse CoxETTINGERなどの製品は有名です。
ヌメ革同様に、非常に丈夫で、エイジングと言って使っているうちに変色して光沢や色の深みが増す特長があります。
その反面、革本来のキズ、シワが目立ち、色落ち、変色の心配もあります。

●コードバン

大型馬のお尻の繊維が緻密な層を指し、植物タンニンなめしで処理されます。
エナメルのような光沢を持ち、強度は高く牛革の3倍と言われています。
産地は北フランスなどが有名ですが供給量が少ないため、高価ですが、独特の風合い、手触りを持ち、希少性が高いため、コードバン製のベルト、財布などの革小物は人気があります。
日本ではランドセルの材料としても珍重されています。


ヌメ革、ブライドルレザーは、表面のキズ、シワなどが目立ちやすく、色落ちや変色しやすいデリケートな革であるためクレーム対象になりやすく、大きな会社ほど扱うことを嫌う傾向があります。
ブランドもので使われることもありますが、堅牢に仕上げるため鞄の取っ手や底など限られた部分に使われることが一般的です。
コードバンは、供給量自体が非常に少ないので、既製品を大量生産する大きな会社では、品質の一定に保つことが難しく、高品質なものは望めません。

と言ったわけで、ヌメ革、ブライドルレザー、コードバン製品ならノーブランドが狙い目で品質の高い物が手に入ります。



2.コードバン製品は、メイド イン ジャパンに限る?


コードバンは、原料皮自体の供給量が少ないため、コードバンをなめすことができる会社は、世界的にもごく僅かです。
また、コードバンを原料皮から製品まで一貫して仕上げることができる会社は、日本の兵庫県姫路市にある新喜皮革とアメリカにあるホーウィン社(靴で有名なオールデンに供給)の2社のみと言われてます。

日本では、ランドセルの材料としてコードバンが使われて来た経緯もあり、高品質なコードバンが流通しやすい環境にあり、「なめし」の技術も高いと言われています。
縫製に関しても日本の職人さんの技術は高いと言われています。

革の歴史が比較的浅い日本ですが、「なめし」、「縫製」に関しては、欧米以上のレベルと言われています。
コードバンに限らず、革製品は日本製のものが優れているかもしれません。


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